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Request for Proposal

正円窓(蝸牛窓)透過能を付与するDDS技術

Status: RFP is Closed
Request Number
RFP_2022_0051
Due Date
Jul 24, 2022
Program Manager

提案者にとっての機会

ライセンシング、共同研究

期間

提案技術の研究開発段階によって応相談

2022年度にライセシングもしくは共同研究の開始を希望)

予算

提案内容に応じて応相談(要望は提案書に記載ください)

提案方法
この募集ページのRespondボタンをクリックし、アカウント作成の上、フォームに入力をお願い致します。作成中は下書き(Draft)が自動保存されますので、Control Centerからいつでも作業再開が可能です。なお、機密情報は入力されないようご注意ください

問い合わせ先
不明点等ございましたら右記までお気軽にお問い合わせください: phd2@ninesigma.com
よくあるご質問: http://ninesigma.co.jp/faq/

RFP was closed on
Aug 2022

RFP Title

正円窓(蝸牛窓)透過能を付与するDDS技術
RFP Description

ナインシグマ社は、製薬企業を代理して、薬物を内耳に送達させる薬物送達技術および徐放性製剤技術、或いは難聴治療薬の開発に向けた創薬シーズおよび診断マーカーを求めている。

 現在、依頼主は、疾患候補の一つとして“難聴”に対する医薬品の研究開発に取組んでいる。難聴を治療するために、内耳蝸牛への薬剤の送達を目指している。そのために、鼓室内投与により内耳へ薬物を送達させる場合は、蝸牛と中耳の間にある正円窓(蝸牛窓)を通過する必要がある。また、全身投与の場合、血液からblood labyrinth barrier (BLB) を透過し内耳リンパ液に薬物を送達させる必要がある。そこで、以下のいずれかの技術を保有する組織との協業により、難聴治療薬の研究開発を加速すべく、技術募集を行うこととした。

  • 薬物を内耳へ送達させる技術
  • 内耳への薬物送達効率を高める徐放化技術
  • 新規創薬候補化合物
  • 新規創薬標的分子
  • 難聴の新規診断マーカー・新規診断法
Background

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Key Success Criteria

協業パートナーに求める技術

依頼主は、下記の要件にあう技術を保有する組織からの提案を望んでいる。

1. 薬物送達技術
求める技術:下記のうち、いずれか一つ、或いは一つ以上を満たす技術を求めている。

  • 薬物を正円窓(蝸牛窓)から内耳へ薬物を送達させる技術
  • 徐放性製剤により内耳への薬物送達効率を高める技術
  • 血液からBLBを透過し内耳リンパ液に薬物を送達させる技術

1) 薬物送達技術を適用するモダリティ

  • mRNA: 化学合成もしくはin vitro transcriptionにより合成されたもの
  • アンチセンス核酸、siRNA: 化学合成されたもの
  • ペプチド
  • 抗体
    • 望ましくは、中・高分子化合物いずれにも適応可能な技術
    • 中・高分子化合物以外にも、低分子化合物への適応技術も対象とする。

2) 投与方法

  • 鼓室内投与の場合、正円窓への留置が想定されるが、現時点では限定無し。
  • 全身投与の場合、Blood labyrinth barrierを透過し、内耳へ送達させることを想定。

3) 研究開発段階

  • 細胞評価系において、薬物送達技術を適用し内耳への化合物送達が確認されている。
  • 望ましくは、動物評価系において、薬物送達技術を適用し、内耳への化合物送達が確認されている。
    • 現時点で、実験室レベルで再現性を確認できていることが望ましい。
  • ただし,現時点でmRNAを含む中・高分子化合物を内耳に送達できる技術でなくても、将来的に上記要件を達成する可能性が高い技術の提案も歓迎する。

 

2. 新規の創薬候補化合物、或いは標的分子

  • 創薬候補のモダリティ
    • 限定なし(低分子化合物、ペプチド、核酸等)
  • 有毛細胞の再生を誘導できる、或いは聴覚神経のシナプスの再生を誘導できる化合物
    • 作用機序が明らかであればなお良い。

 

3.難聴の病態を診断するマーカーや評価法

  • ヒトや動物モデルの内耳における有毛細胞の状態を解剖せず非侵襲的に評価可能なバイオマーカー、診断法或いは非臨床評価系
  • 日常生活の会話における聞き取りレベルの評価を反映する脳波を用いた定量的な聴覚評価系
    • 聴覚閾値を評価可能な聴性脳幹反応(ABR:Auditory Brainstem Response)評価系は除く
    • 臨床・非臨床のいずれの評価系でも可
Possible Approaches

想定しているアプローチ

 依頼主は下記のような技術を想定しているが、それに限らず上記の要件を満たすものであれば広く歓迎する。

  • LNPLipid NanoParticle)製剤、リポソーム製剤、高分子ミセル製剤などを用いることで、薬物が正円窓を透過できる技術。
  • 透過させる薬剤の化学修飾もしくは透過促進剤の併用により、その薬剤の正円窓透過性を高める技術。
    • タイトジャンクション開口分子、もしくはその修飾。
    • /内上皮細胞の受容体標的分子、もしくはその修飾。
    • エンドサイトーシスもしくはトランスサイトーシスを促進する分子、もしくはその修飾。
  • ゲル等の徐放性製剤もしくは徐放性を高める修飾などにより、長時間薬物を正円窓に暴露させる技術。
  • 侵襲性の低いデバイスもしくはマイクロニードルにより内耳へ直接薬剤を送達させる技術。
  • LNPLipid NanoParticle)製剤、リポソーム製剤、高分子ミセル製剤などを用いることで、Blood labyrinth barrierを透過し、内耳へ薬剤を送達できる技術。
    • 脳・脊髄への暴露がないものが望ましい。
Preferred Collaboration Types
Items to be Submitted

提案作成時の注意事項

 要点を絞って提案内容を記載ください。必要に応じて参考資料の添付をお願いいたします。提案には、機密情報を含まないようご注意ください。

提案の評価基準

 受領した提案に対する評価は、すべて依頼主が行います。提案内容は以下の評価基準に従い評価されます。

  • 案する技術の概要
  • 経済的実現可能性
  • 目標スペックを実現するための提案計画の現実可能性(活動内容、期間、費用見積り)
  • 所有権の可能性(独占権、優先権など)
  • 関連実績など

想定されるプロジェクトの進め方

 提案締切後、はじめに依頼主は書面による一次スクリーニングを行い、その結果を6-8週間後にナインシグマから各提案者へお伝えします。その後、有望な提案に対して追加質問や直接の議論を行い、最終選考に進む候補を選定します。選考の過程で、必要に応じて提案者と依頼主は秘密保持契約(NDA)を締結し、さらなる情報開示や具体的な開発の進め方の議論を行います。

 その後、提案者と必要な契約を提携し、技術の実証・追加開発などを行い、技術の確立を目指していただきます。具体的な協業体制や内容については協議の上決定いただくこととなります。