Request for Proposal
水中光無線通信技術
Status: RFP is Closed
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提案者にとっての機会
共同 / 受託開発、機器 / ソリューション供給
期間
フェーズ1:技術の初期評価・開発パートナー選定 (6か月程度)
フェーズ2:技術の確立 (フェーズ1終了後3年以内に実証試験の実施を想定)
予算
必要な開発費を負担。詳細は提案内容に応じて応相談。
RFP Title
ナインシグマ社は、東京電力ホールディングス株式会社より委託を受け、海中設備点検ロボットに実装可能な,水中光無線通信技術を求めている。
依頼主は、ロボット等の導入により海中設備点検の省人化・自動化を目指している。現状、水中ロボットの操作・制御は、船上からケーブルを介し、信号を送受信することにより行っているが、操業範囲が限定的となること、ケーブル同士の絡まりや、潮流の影響を受けることで操業が不安定になる等の課題がある。有線での通信と併用し、音響通信もロボットの位置把握に用いられているが、通信速度・通信品質の面で十分とは言えない。
依頼主は海中でのロボット操作・制御用通信技術として、高速大容量通信の可能性がある光無線通信技術に着目しており、関連技術を有する組織との中長期的なパートナーシップを構築することで、ロボットに実装でき、海中にて作業しているロボット間での無線通信を可能とする技術の確立を目指している。
最終的には、陸上または海上(船上)から水中ロボットに操作情報を伝送する技術の確立も視野に入れており、依頼主と共に技術の確立に挑戦する意欲のある組織からの応募に特に期待している。
水中光無線通信技術の開発目標
依頼主は、パートナーと共に以下の性能を有する水中無線通信技術の確立を目指している
利用環境
背景
海中探査や海中設備の点検時を始めとして、水中間あるいは水中と陸上間での通信が必要となる場面は多数存在する。現在、ケーブルを用いた有線が主として用いられているが、活動範囲が限定されること、ケーブルが絡むなどのトラブルを避けるため単独運用が基本となる等制約が多い状態にある。
東京電力ホールディングスは、洋上ウィンドファームの構築を目指しており、その運用・保守には複数台以上での水中ロボットを導入することによる設備点検・メンテナンスの効率化が不可欠である。そして、水中ロボットにより効率的に運用・保守を実現するためには、水中無線通信技術の確立が必須要素のひとつとなる。
水中無線通信の通信方式として、音波・電磁波による通信が考えられる。音波はその伝送距離の長さから既に水中における無線通信技術として実用化されているが、伝送速度が遅く通信品質が不安定であるという課題がある。電磁波による通信方法においては、海水中における減衰性の低さから光を用いた通信に着目されてはいたが、これまで無線通信に適用可能な光デバイスがなく、実用化には至っていなかった。近年、無線通信用光源として期待できるLEDが実用化されたことに伴い、水中光無線通信の技術確立に向けた取り組みが活発化してきている。
依頼主は、水中における光無線通信技術の進歩、研究開発の活発化に期待が持てることから、世界中より本テーマに共に挑むパートナーを募ることとした。
想定されるプロジェクトの進め方
提案締切後、はじめに依頼主は書面による一次スクリーニングを行い、その結果を6-8週間後に各提案者へお伝えします。その後、有望な提案に対して追加質問や直接の議論を行い、最終選考に進む候補を選定します。選考の過程で、必要に応じて提案者と依頼主は秘密保持契約(NDA)を締結し、さらなる情報開示や具体的な開発の進め方の議論を行います。具体的な協業体制については協議の上決定いただくこととなります。
提案作成時の注意事項
簡潔に要点を絞って提案内容を記載ください。必要に応じて参考資料の添付をお願いいたします。
提案には、機密情報を含まないようご注意ください。
提案の評価基準
受領した提案に対する評価は、すべて依頼主が行います。提案内容は以下の評価基準に従い評価されます。
Name | Creation Time | |
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追加情報記入シート.docx | Feb 6, 2019 | |
水中光無線通信技術.pdf | Feb 11, 2019 |