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Request for Proposal

高出力密度SOFCの開発パートナー

Status: RFP is Closed
Request Number
RFP_2018_3945
Due Date
Feb 11, 2019
Program Manager

提案者にとっての機会
共同・受託開発、ライセンシング

 

期間
1)セル大型化技術確立およびSOFC積層体の基本コンセプト設計 2年以内
2)基本コンセプト検証および試作品(ショートスタック, 40セルレベル)の評価  4年以内


予算
共同開発のための予算は確保済み(提案内容に応じて応相談)

 

提案方法
この募集ページのRespondボタンをクリックし、アカウント作成の上、フォームに入力をお願い致します。作成中は下書き(Draft)が自動保存されますので、Control Centerからいつでも作業再開が可能です。なお、機密情報は入力されないようご注意ください

 

問い合わせ先
不明点等ございましたら右記までお気軽にお問い合わせください: phd2@ninesigma.com


よくある質問: http://ninesigma.co.jp/faq/

 

RFP was closed on
Mar 2019

RFP Title

高出力密度SOFCの開発パートナー
RFP Description

ナインシグマ社は、大手メーカーを代理して、高出力密度の固体酸化物形燃料電池セル(SOFC)およびその積層体の開発パートナーを求めている。具体的には、(a)メタルサポートセルの大型化技術、(b)焼結多孔金属端のガスリーク防止技術、(c)セル間抵抗低減技術、(d)セルフレームアセンブリおよび積層体の出力密度向上設計に期待している。依頼主(ラボスケールで、優れたメタルサポート技術・経験を有する)は必要に応じて、協業先として選ばれた提案者に対し、自身の知見や開発資源を提供する意向にある。

Background

背景
金属を支持材とする固体酸化物形燃料電池(MS-SOFC)は、優れた発電効率、幅広い燃料が使えるというSOFCの特徴に加え、起動時の熱衝撃性に優れることから、データセンター向け発電装置、非常用電源、移動体搭載電池として普及への期待が高まっている。ナインシグマの依頼主である大手メーカーにおいてもMS-SOFCの開発に取り組んでいるが、実用化のためにはさらなる高出力密度化が必要であり、セル単体性能および積層体(スタック)としての性能のいずれにおいてもブレイクスルーが必要とされている。一方、SOFCや材料の開発は世界中で幅広く行われているため、自社の研究開発を加速するべく今回の技術募集を行うこととした。

Key Success Criteria

実現を目指すSOFC積層体 

  • 用途:コージェネレーションシステム、データセンター向け電源、工場内非常用電源、移動体搭載電池など
  • 出力密度:1.5~2.5kW/L
    • セル1つあたりの性能:0.5W/cm2
    • 燃料:改質ガス(内部改質が望ましい)
    • 平板型セル/スタック
    • 発電温度:500 ~ 650℃
  • サイズ:発電面積250cm2 程度、高さ40~50cm程度
  • 耐熱衝撃性に優れていること
  • セルフレームアセンブリが以下を満たすこと
    • 隣接セル間通電抵抗(ASR):50 mohm-cm2 以下(10mohm-cm2 程度が望ましい)
    • 焼結多孔金属基板端部からの燃料ガスリーク量:差圧数kPa条件下でHeリーク量10cc / hour以下が望ましい

求める技術

  • A) セルの大型化技術
    • 焼結多孔金属を用いたメタルサポートセルにおいて以下を満たすこと
      • 発電面積:200~250cm2
      • 材料:フェライト系ステンレス
    • セル試作レシピは依頼主が供与する
  • B) セルのフレームアセンブリ化技術
    • 焼結多孔金属基板端部からのガスリークを防止する技術
      • 封止、緻密化、フレーム溶接など
    • 隣接セル間通電抵抗を低減する技術
      • インターコネクト材の組成、構造、形状の工夫やコーティング
      • インターコネクト材と焼結多孔金属の溶接
      • 接点材の組成と塗布プロセスの工夫
  • C) セルフレームアセンブリの積層化技術
    • セル部材薄層化や温度分布を考慮した出力密度向上設計
    • 上記を実現するための積層体のスタッキング構造設計

提案組織に期待すること

  • セルまたは積層体の性能・特性評価が可能であること
  • 量産能力については現時点では問わないが、研究・開発段階での試作に対応できること
  • 上記A)~C)に一気通貫で対応出来ることが望ましいが、いずれかの要素技術のみでも提案を歓迎する
Items to be Submitted

提案には下記項目の記載をお願いいたします

  • 提案技術の対象項目(セル大型化 / リーク防止 / セル間抵抗低減 / 出力密度向上)
  • 案技術の特徴、原理、独自性
  • 開発ステージ:コンセプト段階、技術の確立段階、実用化済み
  • 現時点の性能(該当項目についてのみ記載してください)
    • セル大型化:
      • 保有設備(還元焼成炉、テープキャスト、スクリーンプリントなど)
      • 対応可能な材料、サイズ
      • 試作/発電経験(セルタイプ、サイズ等)
    • 多孔金属基板端部リーク防止:
      • セル間シール(セルの極間、外部リーク防止技術経験有無)
      • リーク低減量とその時の条件
    • 隣接セル間通電抵抗低減:
      • 通電抵抗低減量とその時の条件(サンプル仕様、評価条件等)
      • レーザ溶接技術の有無
    • 積層体出力密度の向上:
      • 燃料電池セルの積層経験(積層数、可能なら積層セル締結方法)
      • その時のセル数/セル寸法、スタック出力等
      • 性能/構造解析(数値解析)技術の経験
  • 燃料電池セル・積層体の評価設備(電流、電圧範囲、インピーダンス計測の有無)
  • セル/スタック試作・サンプルテスト条件(費用、期間、契約条件など)
  • 現時点の課題と今後の開発プラン
  • スケールアップの可能性
  • 過去の実績(研究論文、特許など)

 

提案作成時の注意事項
必要に応じて参考資料の添付をお願いいたします。提案には、機密情報を含まないようご注意ください。

 

提案の評価基準
受領した提案に対する評価は、すべて依頼主が行います。提案内容は以下の評価基準に従い評価されます。

  • 提案する技術の概要、性能
  • 目標スペックを実現するための開発計画と実現の根拠
  • 経済的実現可能性
  • 目標スペックを実現するための提案計画の現実性(活動内容、期間、役割、成果、費用見積り額)
  • 所有権の可能性(独占権、優先権など)
  • 関連実績など、提案組織の実力

 

想定されるプロジェクトの進め方
提案締切後、はじめに依頼主は書面による一次スクリーニングを行い、その結果を6-8週間後にナインシグマから各提案者へお伝えします。その後、有望な提案に対して追加質問や直接の議論を行い、最終選考に進む候補を選定します。選定後、依頼主は、サンプルテストなどを通して、技術の確認を行います。選考の過程で、必要に応じて提案者と依頼主は秘密保持契約(NDA)を締結し、さらなる情報開示や具体的な開発の進め方の議論を行います。
その後、提案者と必要な契約を提携し、技術の実証・追加開発などを行い、技術の確立を目指していただきます。具体的な協業体制については協議の上決定いただくこととなります。